運動する機会が減り、健康維持やダイエットのためにフィットネスジムへ通うことを検討している方は多いのではないでしょうか?昨今は格安ジムが増えていることもあり、気軽にジムに通うことができるようになってきました。
しかし、通う前に気になるのがコストパフォーマンス。月会費がかなり安いところもありますが、家や屋外でトレーニングすればほとんどお金はかかりません。本当にジムに通うのが正解なのか疑問に思う方も多いでしょう。
この記事ではコスパの面からフィットネスジムについて解説し、宅トレと比較した際どんなところが違うのか分かりやすくご説明します。
【目次】
1.フィットネスジムで元を取るには?相場チェック
フィットネスジムの相場
元が取れる回数
2.フィットネスジムと宅トレのコスパ比較
フィットネスジムのメリット
フィットネスジムのデメリット
宅トレのメリット
宅トレのデメリット
費用比較
総合的なコスパ比較
3.フィットネスジムのコスパを上げるコツ
自分に合った器具を選ぶ
正しいセット数・フォームを心掛ける
継続して通う
4.【コスパ重視】フィットネスジムでのおすすめトレーニング
①マシンでの有酸素運動
②アブドミナルクランチでおなか痩せ
③お尻を引き締めるならアブダクター
5.コスパのいいフィットネスジムを選ぶポイント
器具の多さ
選べるプランの幅
サポートの手厚さ
6.まとめ
フィットネスジムの料金は習い事の一環と考えるとそこまで高額ではありませんが、お金を払って通うとなるとコストの元をちゃんと取れるのかは気になりますよね。
結論から言うと、週に1~2回程度通えば元を取るには十分でしょう。もちろん現在の状態や最終的な目標によって異なりますが、それほど頻繁に通わずとも運動による効果を感じられると思います。
フィットネスジムの相場はおおよそ以下の通りです。
マシンのフリー利用、インストラクターによるグループレッスン:月額3,000円~12,000円程度。
マンツーマン指導あり:月額30,000円~100,000円
ジムにかかる料金の相場はサービスの質によってピンキリです。どのようなサービスを求めるかにもよりますが、マンツーマンでなければインストラクターの指導も入って1万円を切ることも珍しくありません。
参考までに例を出すと、食生活を改善するためのオンライン食事指導サービスの相場は月20,000円程度。フィットネスジムは健康に詳しいスタッフが食習慣についてのアドバイスもしてくれることも多いので、ダイエットや健康維持のための投資と考えるとコスパに見合った価格帯だと言えるでしょう。
ダイエット・運動不足解消目的の初心者だとすれば、週に1~2回(月に5~10回)程度通えれば十分元が取れるでしょう。
勘違いされがちですが、ジムは毎日通わなければもったいないというものではありません。むしろ筋肉を休めるための休息日は必要です。
本格的な筋力増強が目的なら週に4~6回ほど通うこともありますが、運動不足を解消する目的ならそれほどたくさん通わなくても姿勢改善や減量などの効果を感じられるでしょう。
ただし、一番大切なのは回数より内容と継続です。毎日通わなくてもいいので効果的なトレーニングを長期間続けるよう心がけてください。
ダイエットしたり筋力をつけたりするのが目的の方であれば、ジムに通わず家でトレーニングをするという選択肢も入ってくると思います。宅トレの方が基本的には安く済むため、コスパを考えてジムに通うのはためらわれる方も多いでしょう。
一度コスパ面でジムと宅トレを比較し、自分に合っているのはどちらなのか考えてみましょう。
ジム | 宅トレ | |
メリット | ・トレーナーからアドバイスをもらえる ・高価な器具をたくさん使える | ・費用がほとんどかからない ・時間や移動の手間を気にせずトレーニングできる |
デメリット | ・ランニングコストがかかる ・ジムに行く手間がかかる ・順番待ちが生じる可能性がある | ・自分でメニューを組まなければいけない ・フォームを自分で直さないと効果が出ない |
費用 | ・初期費用:入会金 ・ランニングコスト:月額 | ・初期費用:0円~器具代 ・ランニングコスト:0円 |
フィットネスジムの大きなメリットは、無人ジムを除けば基本的にいつでも質問できるスタッフがいるところです。
特に運動習慣のない初心者は「痩せたい」「健康になりたい」という気持ちが先行して追い込みすぎてしまったり、逆にすぐやる気をなくしてしまったりしがちです。運動や健康についてなんでもアドバイスしてくれるトレーナーがいることで、効率よく運動習慣をつけることができます。
また、自分で買うと高価な器具をたくさん使えるのも特徴です。例えばフィットネスジムに置いてあるような業務用ランニングマシン(トレッドミル)は、1台300万円以上するものも珍しくありません。
メンテナンスの必要もない機械が使い放題と考えると、器具でトレーニングしたい人にとってはジムがお得です。
フィットネスジムの欠点は月会費がランニングコストとしてかかるため、長く使えば使うほどコストがかさんでしまうところです。また、わざわざジムまで行かなければならない手間が煩わしく思う方もいるでしょう。
そして盲点になりがちなのが器具の順番待ちでタイムロスが発生する点です。ある程度規模が大きいところやパーソナルジムでは気にする必要はありませんが、コストを気にして安いジムに選んで人気のマシンはいつも誰かが使っていて思うようにトレーニングできない、というのはありがちな失敗です。
「自分だけの器具」ではないので、他の利用者に気を配る必要があるところには注意しましょう。
家でトレーニングをするメリットは何といっても費用がほとんどかからないところ。器具を使わない自重トレーニングであれば、家ですぐ始められるうえに費用は全くかかりません。
また時間や移動の手間を気にせずトレーニングできるので、ジムに通う時間がない人にとってもよいでしょう。他の人に気を遣う必要がないので、自分のペースでのびのびと運動できます。
宅トレの欠点も自分のペースが必要だという点に集約されます。
具体的には、「メニュー」「セット数」「休憩時間」「トレーニング頻度」などを全て自分で決めなければいけないことが第一に挙げられます。ネットで情報を調べるとこの記事のようにたくさんアドバイスを得ることができますが、本当に自分に合っているかどうかは分かりません。最終的には自分で判断することになります。
また、正しいフォームでトレーニングできているかどうかは意外と自分では分からないものです。もちろん動画を撮ってフォームを見ながら改善するなどの解決法はありますが、そこまで自分を管理できる人は多くありません。
特に初心者はマイルールでやって結果が出ず、そのままやめてしまうケースが後を絶ちません。常に自分を管理できるモチベーションと要領の良さが必要になってきます。
最初にかかる費用と継続的にかかる費用(ランニングコスト)で分けて考えてみましょう。
フィットネスジムの場合は初期費用として入会金がかかり、ランニングコストとして月会費を支払います。
宅トレは自分で器具を購入する場合、その分が初期費用となります。ランニングコストはかかりません。
自重トレーニングをするという前提なら宅トレは無料ですが、マシンを導入して効率を上げるとなるとコストがかかります。また、フォームや負荷を上手くコントロールしないといくらやっても効果が出ないこともあるので注意が必要です。高い自己管理能力が必要だと言えるでしょう。
誰かにアドバイスをもらいたい人、色々な器具を使ってトレーニングしたい人はジムの方がおすすめです。ランニングコストとして月会費はかかりますが、自分の体力に合ったトレーニング方法でより着実に効果をあげることができるでしょう。
せっかくジムに通うならコストに見合った成果を得たいものですよね。
ジムでのコスパを上げるために、いくつかコツを押さえておきましょう。
マシンの中には初心者でも使いやすい負荷の低い器具もあるので、トレーナーがいるジムであれば直接教えてもらうのがおすすめです。
段階的にトレーニング方法やマシンの負荷を調整することで効率的に筋力をつけることができます。
けがをせず効果的に筋力をつけるにはフォームが非常に大切です。自分では分からないことをトレーナーにアドバイスしてもらえるのはフィットネスジムの利点なので、最初の方は特にたくさんアドバイスをもらいましょう。
適切なセット数を設定することで自分に合った負荷をかけるのも重要。体力がついてくると必要なメニューやセット数も変わってくるので、定期的にトレーニング内容を見直すのがコツです。
フィットネスジムでの成果を上げるには、通い始めの目標を達成して結果を出すのが第一です。
せっかく通うなら1ヶ月単位のコスパを気にしすぎるのではなく、数ヶ月~1年のスパンで結果を出せるよう意識しましょう。
繰り返し強調しますが、しっかり結果を出したいのであればジムにいるトレーナーにアドバイスをもらうことをおすすめします。直接身体の状態や筋力を見てもらった方が自分に合ったメニューを組みやすいからです。
ここでは具体的にどのようなトレーニングをするのか知りたいという方や通っているジムに常駐スタッフがいないという方向けに、おすすめのトレーニングをご紹介します。
※基本的にフィットネスクラブ レスポに置いてあるマシンを使ったメニューを紹介しますが、店舗によっては置いていない可能性もあります。
ランニングマシン(トレッドミル)の特徴は傾斜をつけたトレーニングが可能なことです。
傾斜をつけることで有酸素運動としての負荷を上げることができますし、下半身の筋力トレーニングも同時に行えます。短時間で効率よく体力をつけられるコスパ良好メニューです。
体力に不安のある人はバイクマシンもおすすめ。負荷をかけ過ぎず、段階的に運動習慣をつけることができます。
アブドミナルクランチは負荷を調整しやすいので、初心者にもおすすめの器具です。
初心者は10回できる程度の重さでチャレンジしてみましょう。少し使い方が難しいので、最初はトレーナーにフォームを教えてもらうか動画を確認してからトレーニングに入ってください。
脚を広げる動作を繰り返すことでお尻を鍛える器具です。
自分の筋力に合わせて重量を調整することで、効率的に下半身を引き締められます。
フィットネスジムでコスパよく効果を出すためにはジムを選びも重要です。
しかし、コスパのよさは単に月額の安さで測れるものではありません。基本的には安いジムほど利用者任せのサービスで、自己管理能力が求められます。「ちょっとだけお金を払ったものの結果が出なかった。家でトレーニングした方が安く済んだかも…」ということにもなりかねません。
自分に合ったコスパのいいフィットネスジムを選ぶためのポイントを押さえておきましょう。どこに通うか迷っている方は、後悔がないよう一度見学に行ってから決めることをおすすめします。
特に体力に自信のない初心者は自分に合った負荷をかけられる器具を選んでトレーニングすることが大切です。使えるマシンの選択肢を広げるために、器具の数は見ておきましょう。
目安としては有酸素・フリーウェイト・その他のトレーニングマシンを設置しているかどうか。ある程度充実した施設なら20種類以上は置いてあります。
マシンの順番待ちを避けたい方はマシンごとの台数にも着目しましょう。利用者数にもよりますが、1種類あたり1台しかないような施設は順番待ちで思うように使えないことが多いでしょう。
費用を減らしてコスパを高めたいならフリーで利用できるジムの方が安く利用できることが多いことは言うまでもありません。しかし、せっかくマシンがあるのにアドバイスを受けず間違ったフォームで練習してしまってはもったいないですよね。
少なくとも最初のうちは使う器具やフォームをスタッフ にチェックしてもらうのがおすすめです。正しいフォームで運動する習慣がついてきたらフリー利用やグループレッスンのみのタイプに切り替えるのもよいでしょう。幅広く柔軟にプランを選べるかどうかが大切です。
フィットネスジムのメリットは専門のスタッフ によるサポートがあるところです。
器具の使い方はもちろん、普段の食生活についてアドバイスしてくれたり、声掛けで継続のモチベーションを高めたりしてくれるところもあります。見学でスタッフの数や質問のしやすさなどの雰囲気をチェックしておくのがおすすめです。
フィットネスジムは自分に合ったメニューでトレーニングすることでコスパよく運動習慣をつけることができます。
月会費がかかるので最低でも週に1回のペースで定期的に通わないと元は取れませんが、その分メリットもあります。自己管理能力やトレーニングへの知識が必要な宅トレと比較すると、トレーナーの力を借りながらできるフィットネスジムは初心者にもピッタリです。
もし迷っているのであれば、ぜひ一度体験に行ってみてください。